2016年12月12日

タリンの世界一古いクリスマスツリー!?

今年も12月になり、クリスマスのシーズンですね。エストニアも12月はクリスマスのシーズンです。タリンでは毎年12月になると旧市街地のラエコヤ(市庁舎)広場にクリスマスツリーが立てられ、クリスマスマーケットが始まります。

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このクリスマスツリーをラエコヤ広場に立てる慣習というのは、すでに、かれこれ600年近い伝統だそうで、1441年に始まったといわれています。そしてタリン市はこれが世界でもっとも古くからクリスマスツリーを立てている公共の場所と言っています。

ただしこの1441年という記録がどこかに明確に残っているわけではなく、言い伝えと、記録の解釈により1441年ごろとされているようです。そして他の地域のクリスマスツリーの伝統というのは1441年より後なのです。


実は、ラトビアのリガも長らく、最も古くからのクリスマスツリーを立てている場所と自認していました。その起源は1510年だそうで、こちらの記録はもう少し明確なようです。ただ、タリンの1441年が事実だとすれば勝ち目はありません。

記録上明確かどうかは別にして、どうしても数字が独り歩きしてしまいますから、リガは年数争いでは勝ち目がないと悟ったのか、数年前、タリンに対して「いずれにしても、クリスマスツリーのもっとも古い伝統は、リヴォニア(エストニア及びラトビアの旧呼称)のドイツ人が始めたことですから、そういうことで宣伝していきしょう」と和解を提案しました。タリンのほうは余裕で「そうですね」なんて言っていましたが、いまでも、タリンが1441年で最も古いと思っています。


しかし、そもそも、15世紀や16世紀にはキリスト教でさえ、「クリスマスツリー」を飾るという習慣はなかったそうです。

ではなぜ、エストニアやラトビアでクリスマスツリーが立てられたのかというと、これらはもともと別に「クリスマス用の」ツリーではなく、バルト地域の農民の慣習をみたドイツ人が別の目的で立てていたツリーのようで、しかもツリーを立てていたのは必ずしもクリスマス時期ではなかったようです。ですから、西ヨーロッパでクリスマスツリーが登場する前にバルト地域で「クリスマスのような」ツリーが存在していたわけです。その後、この広場に立てられるツリーの意味合いは「クリスマスの」ツリーに変わりましたが、その「ツリー」の伝統が500年以上続いているというだけのことのようです。


世界一古い伝統・・・かもしれないタリンのクリスマスツリー、ぜひ見に来てください。



参考;夕刊紙ohtuleht.ee、首都ニュースpealinn.ee



今日のエストニア語

クリスマスツリー jõulupuu

クリスマスマーケット jõuluturg

市庁舎 raekoda

ドイツ人 sakslane

世界 maailm


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posted by noppi at 19:00 | Comment(0) | 文化
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